うた‐びと【歌人】
〘名〙
※
書紀(720)朱鳥元年一月「
倡優(わざひと)等に祿を賜ふこと差有り。亦歌人
(うたびと)等に
袍袴(きぬばかま)を賜ふ」
②
雅楽寮(ががくりょう)に属して国風の歌をうたうことに従事した人。〔
令義解(718)〕
※
拾遺(1005‐07頃か)雑秋・一〇九七・詞書「三条太政大臣家にて哥人めし集めてあまたの題よませ侍りけるに」
※
蓬莱曲(1891)〈
北村透谷〉二「誰が作をや弾かん、どの詩人
(ウタビト)のを」
か‐じん【歌人】
〘名〙 和歌を作ることを
職業または
専門とする人。和歌を作ることにたくみな人。うたよみ。
うたびと。
※
平家(13C前)一〇「平家はもとより
代々の歌人才人達で候也」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
デジタル大辞泉
「歌人」の意味・読み・例文・類語
うた‐びと【歌人】
1 和歌を作る人。歌詠み。かじん。
2 一般に、詩人。
「実務には役に立たざる―と我を見る人に金借りにけり」〈啄木・一握の砂〉
3 歌をじょうずに歌う人。歌い手。
「―と我を召すらめや」〈万・三八八六〉
4 雅楽寮での舞楽のとき、歌をうたうことを役目とする人。
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
普及版 字通
「歌人」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報