精選版 日本国語大辞典「初秋」の解説
しょ‐しゅう ‥シウ【初秋】
〘名〙
※本朝無題詩(1162‐64頃)二・賦早涼〈藤原忠通〉「初秋漸至属二金商一、景気颯然早識レ涼」
※山廬集(1932)〈飯田蛇笏〉昭和四年「墓に木を植ゑたる夢も初秋かな」 〔曹植‐贈丁儀詩〕
② 陰暦七月の異称。孟秋。〔いろは字(1559)〕 〔梁元帝纂要〕
はつ‐あき【初秋】
〘名〙
① 秋のはじめ。孟秋(もうしゅう)。しょしゅう。《季・秋》
※宇津保(970‐999頃)祭の使「数ならぬ身をはつ秋のわびしきはしぐれも色にいでぬ成りけり」
② 香木の名。
※新札往来(1367)上「新渡之名香、〈略〉庭梅・岸松・香粉風・初秋・神楽」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報