普及版 字通 「査(漢字)」の読み・字形・画数・意味
査
常用漢字 9画
[字訓] しらべる
[字形] 形声
声符は且(そ)。もと(さ)に作り、「こぼけ」をいう。六朝期には槎(いかだ)の意に用いた。唐の封演の〔封氏聞見記、十、査談〕に放縦の意とし、〔正字通〕に「俗に以て考察の義と爲す」とあり、時期によって用義が異なる字である。槎はもと長短不ぞろいの木を組んだものであろう。査察の意に用いるのは近世の行政用語。下行官文書の起首に用い、「思うに」というほどの意である。
[訓義]
1. こぼけ、〔爾雅、釈木〕にみえ、〔釈文〕に「、字はまた査に作る」という。
2. しらべる。
3. 槎と通じ、いかだ。
4. ほしいまま。
5. 官吏の俗称。
6. 官庁文書の起首に用いる語、「按ずるに」の意。
[古辞書の訓]
〔和名抄〕査 に云ふ、は水中の木なりと。字は亦た査・槎に作る。宇々(うきぎ) 〔名義抄〕槎・査 ウキギ
[熟語]
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[下接語]
監査・鑑査・検査・考査・主査・巡査・照査・審査・精査・走査・捜査・探査・調査・踏査・陪査・副査
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報