松風町(読み)まつかぜちよう

日本歴史地名大系 「松風町」の解説

松風町
まつかぜちよう

[現在地名]函館市松風町など

明治三八年(一九〇五)東川ひがしかわ町を分割して新設された町。東雲しののめ町の北東に位置し、南西大森おおもり町、北東は新川しんかわ町。当時新川町の当町寄りにあった新川小学校付近に小さな松林があったことが町名の由来という(函館地名考)。同年の戸数三八五・人口一千五三〇(伊藤鋳之助文書)。同四〇年にそれまで蓬莱ほうらい町にあった遊廓大森町に移ったことから、遊廓正面に位置することとなった当町は飲食店が軒を並べる繁華街となっていった。同四二年の町域面積は四万五千七二坪(函館区統計)。大正九年(一九二〇)の第一回国勢調査時には世帯数一千三三五・人口六千一一二。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報