松本流(読み)まつもとりゅう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「松本流」の意味・わかりやすい解説

松本流
まつもとりゅう

日本舞踊の一流派歌舞伎俳優の松本幸四郎家元とする。藤間流 (勘右衛門家) 家元で3世勘右衛門を名のっていた7世幸四郎が,松本家に伝わる流儀確立するため,4世,5世幸四郎の流れをくむ一門を統合して家元を樹立。 1949年,7世の隠居を機会に次男順次郎 (8世幸四郎) がこれを継ぎ,名実ともに1世家元となった。 81年6世市川染五郎が9世幸四郎を襲名,同時に2世家元を継いだ。ほかに明和から寛政年間 (1764~1801) に歌舞伎の女方で所作事をよくした1世松本米三郎を流祖とする松本流米三 (よねさ) 派と,姫路の藩士松本宗七が能の舞に武技を加味して一流を編出した松本流御殿ぶがある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

デジタル大辞泉プラス 「松本流」の解説

松本流

日本舞踊の流派のひとつ。藤間流からの分派歌舞伎役者の7代松本幸四郎が流儀を確立。次男の8代幸四郎が1949年にこれを継いで創流。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android