松岡城跡(読み)まつおかじようあと

日本歴史地名大系 「松岡城跡」の解説

松岡城跡
まつおかじようあと

[現在地名]高森町下市田字新井

下市田しもいちだの西部、段丘突端にある。市田城ともいう。眼下に下市田の農耕地を見下ろし、天竜川を隔てて竜東伴野ともの台地(現豊丘とよおか村)を望める位置にある。東は数十メートルの段丘崖に臨み、北のさわ、南の銚子ちようしぼら渓谷の間にそそり立った平山城で、西方は台地の平原に通じ、数条の空堀で五つの郭に区分されている。

本郭は東端に位置し、東西約九五メートル、南北約三〇―八〇メートルの平地

松岡城跡
まつおかじようあと

浜町の松岡神社裏手一帯の丘の上にあったと想定される有馬氏の城。「九州治乱記」に名がみえる。

「藤津郡志襍俎」(鹿島鍋島家蔵)に「永正十一年五月、高来有馬左衛門尉尚鑒(「鎮西志」に越前守義貞とあり)伊佐早の西郷入道宗雪(「鎮西志」に石見守とあり)両勢を以て、彼杵へ発行し、大村日向入道禅賢を攻めて打戦ふ。禅賢軍に利を失ひ、有馬に向かつて和を乞へり。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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