東超勝寺(読み)ひがしちようしようじ

日本歴史地名大系 「東超勝寺」の解説

東超勝寺
ひがしちようしようじ

[現在地名]福井市藤島

藤島ふじしま町の中央部やや西寄りにある。正称を常光台超勝寺と号し、真宗大谷派。本尊阿弥陀如来

〈近江・若狭越前寺院神社大事典〉

〔成立〕

寺伝によれば、当寺は本願寺蓮如に帰依し、本願寺における三河教団の中心となったもと高田門徒野寺のでら(現愛知県安城市)本証ほんしよう寺の末流である和田本覚わだほんがく寺から分れた。本覚寺の祖信性の没後、嫡男長松丸と異母弟長若との間で家督をめぐって争いが生じ、門徒もこの二派に分れた。長松丸は信性の影像を携えて本覚寺を退出したが、その没後、門徒たちは本願寺六代巧如の弟頓円(鸞芸)を迎えて藤島に一寺を建立、浄光台超勝寺と称した。応永年間(一三九四―一四二八)のことと伝える。「反故裏書」には、「其後藤島に寺をたて、超勝寺と号す。俗縁なくては叶ふべからずとて、三公文の中菅原の某が女をこひうけて、所縁となししかば、藤島豊郷も同心也、其時かたく契約のすぢめあり。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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