明性寺(読み)みようしようじ

日本歴史地名大系 「明性寺」の解説

明性寺
みようしようじ

[現在地名]彦根市本町三丁目

金光山と号し、浄土真宗本願寺派。本尊阿弥陀如来。滋賀県日野増田ましだ明性寺と寺基を同じくすると思われるが、もと天台宗で理仙が嘉禎二年(一二三六)木辺きべ(現同県中主町)親鸞に帰依したことに始まるという増田明性寺の寺伝とは異なる寺伝を伝える。長享二年(一四八八)法善が本願寺蓮如に帰依して摂津国西成にしなり郡に草創した明性坊に始まるという(明治三二年「寺院明細取調書」寺蔵)。開基以降は坊主衆聞書(「西光寺古記」西本願寺蔵)に「犬上郡増田」として寺号明性寺とともに、住職の祐賢・祐海・祐従の名がみえる。二代祐賢は本願寺巧如の弟玄真の息男で本願寺実如より法名を許され、大永四年(一五二四)に没し、寺基は天正一一年(一五八三)益田」に、さらに慶長一一年(一六〇六)彦根に移したという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android