方屋(読み)カタヤ

デジタル大辞泉 「方屋」の意味・読み・例文・類語

かた‐や【方屋】

相撲くらべ馬などで、左右東西に分かれた力士騎手などの控え所。
「―の南より馬場に打ち出でたり」〈今昔二八三五
相撲の土俵場。〈日葡

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精選版 日本国語大辞典 「方屋」の意味・読み・例文・類語

かた‐や【方屋】

〘名〙
① 古く、相撲や競馬などで、左右または東西に分けられた力士や乗手が集まっている控え所。
※今昔(1120頃か)二八「其に乗せて、方屋(かたや)の南より馬場に打出たり」
② 相撲の土俵の内。〔日葡辞書(1603‐04)〕

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世界大百科事典(旧版)内の方屋の言及

【土俵】より

…このように土俵の出現と相撲場構築の変化とは,それまでほとんど円土俵内で相手を倒して決めていた勝負のほかに,円土俵の外へ押し出したり,寄り切ったりする決り手を生んだ。なお,土俵のない相撲場は,平安朝末ころから〈方屋〉〈片屋〉といい,いまも土俵入りのことを〈方屋入り〉ということもある。現在の公開土俵は,一辺を6.7mとした正方形の場所に土を盛ってつき固める。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」