精選版 日本国語大辞典 「三五」の意味・読み・例文・類語
さん‐ご【三五】
[1] 〘名〙
[一] (三と五の積から) 一五をいう。
(イ) 一五日間のこと。〔礼記‐礼運〕
(ロ) 十五夜。特に八月の十五夜のこと。三五夜(さんごや)。
(ハ) 一五歳のこと。
(ニ) (揚げ代が一五匁であったところからいう) 囲女郎(かこいじょろう)の異称。
(ホ) 一五をいい出すための語。
※浮世草子・好色盛衰記(1688)三「さんご十五歳の春、客ととき初(ぞめ)のひぢりめんの内衣(ゆぐ)」
[二] 三および五の意。
① まばらなこと。ちらばってあること。三三五五。
※おもひ草(1903)〈佐佐木信綱〉「江に臨む楼台三五欄朽ちて歌声さむし刀根川の秋」 〔詩経‐召南・小星〕
② 仏語。唯識で説く、諸法の自性を分別する三性(さんしょう)と、五法(ごほう)のこと。
※続日本紀‐養老五年(721)六月戊戌「備甞二難行一、解二三五術一、方帰二本郷一」
※日蓮遺文‐佐渡御書(1272)「無数劫をや経んずらん。三五の塵点(じんでん)をやおくらんずらん」
④ (長さが三尺五寸あるところから) 琵琶の異称。
※歌儛品目(1818‐22頃)三「三五、又妙音院殿下の撰み玉ひし琵琶の譜をば、三五要略と題せられしは、風俗通に見へたる琵琶長三尺五寸といふ、本文に取り玉ひしなるべし」
[2] 「さんこうごてい(三皇五帝)」の略。
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