数度(読み)すど

精選版 日本国語大辞典 「数度」の意味・読み・例文・類語

す‐ど【数度】

今昔(1120頃か)二六「草深く入にければ、数度(すど)射といへ共〈略〉此兎を迯して」
当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉四「此年までは、数度(スド)黜陟(じしん)にも震残(ゆりのこ)されて」

すう‐ど【数度】

〘名〙 三~四度、五~六度ぐらいの度数をばくぜんという語。古くは「すど」。
※近世紀聞(1875‐81)〈染崎延房〉一〇「四月以来数度(スウド)苦戦に場数に慣たる者なれば」

す‐たび【数度】

〘名〙 たびたび。しばしば。数回。すど。すうど。
サントスの御作業(1591)二「ハヤ sutabi(スタビ) ノ カシャク ニ ヲンチカラ ツキ タマウ ガ ユエニ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「数度」の意味・読み・例文・類語

す‐ど【数度】

数回。たびたび。すうど。
「変な男が有ったものだという観念を―繰り返した」〈漱石・彼岸過迄〉

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