精選版 日本国語大辞典 「撫付」の意味・読み・例文・類語
なで‐つ・ける【撫付】
〘他カ下一〙 なでつ・く 〘他カ下二〙
① 撫でて付着させる。撫でるようにしておしつける。
② 乱れた髪を櫛(くし)などでかきあげて整える。
※狂歌・堀河百首題狂歌集(1671)秋「くらべこしふりはけがみもなでつけてむかへし駒は君にあぐべき」
※浮世草子・好色一代男(1682)五「子(むすめご)達の髪をなで付」
③ 自分になつかせ親しませる。
※史記抄(1477)九「不朝とも伐たりなんどもせいでなでつけて置をも羇縻州と云ぞ」
※古活字本荘子抄(1620頃)八「民百姓をなでつけて」
なで‐つけ【撫付】
〘名〙
① 撫でつけること。また、そのもの。
※狂歌・吾吟我集(1649)六「一かたになびきもはてずあだなるはらっこの皮のなでつけにして」
※日葡辞書(1603‐04)「カミヲ nadetçuqeni(ナデツケニ) ユウ」
③ =なでつけかつら(撫付鬘)
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