銀杏返(読み)いちょうがえし

精選版 日本国語大辞典 「銀杏返」の意味・読み・例文・類語

いちょう‐がえし イチャウがへし【銀杏返】

〘名〙 女性の髪の結い方の一つ。髻(もとどり)の上を二つに分け、左右に曲げて半円形に結んだもの。江戸中期には一二三歳から二〇歳ぐらいまでの女性、明治以後は中高年の女性にも用いられた。上方では「新蝶々」と呼ぶ。
※怪化百物語(1875)〈高畠藍泉〉下「いてうがえしへ緋のなまこしぼりの裁(きれ)をかけ」

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