普及版 字通 「拶(漢字)」の読み・字形・画数・意味
拶
常用漢字 9画
[字訓] おす・ゆびぜめ
[字形] 会意
手+(れつ)。は残骨の象。これを拾いとる意の字かと思われるが、韓の詩〔辛卯の年、雪〕に排拶という語があり、迫る意に用いる。手でおす動作をいう。挨拶は禅家の用いる語。衆をおしのけて前に進み出ることをいう語であった。拶指は指攻め。古くは歴指という拷問の方法であって、〔荘子、天地〕にみえる。
[訓義]
1. せまる、おす。
2. ゆびぜめ、その刑具。
[古辞書の訓]
〔立〕拶 サル 〔字鏡集〕拶 セム・サル
[熟語]
拶鞫▶・拶夾▶・拶拶▶・拶子▶・拶指▶・拶損▶・拶満▶
[下接語]
挨拶・一拶・排拶・拶
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報