普及版 字通 「憾(漢字)」の読み・字形・画数・意味
憾
常用漢字 16画
[字訓] うらむ・うれえる
[字形] 形声
声符は感(かん)。感は祝の器である口((さい))に、聖器の戉(鉞(まさかり))を加えて緘し、神の感応を待つ意。そのようにして人を動かすことを撼、他から憂傷を受けることを憾という。〔左伝、哀十七年〕「陳に憾り」とは、遺恨の意。
[訓義]
1. うらむ、うらみ。
2. うれえる、いかる、ねたむ。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕憾 ウラム・ウラミ・ウレフ・カキル・クルシ・ネタム・ソネム
[語系]
憾hm、恨hnは声義近く、(悔)xuもその意。〔礼記、中庸注〕〔論語、公冶長注〕などに「憾は恨なり」、また〔楚辞、離騒、注〕に「は恨なり」とみえる。
[熟語]
憾恚▶・憾怨▶・憾軻▶・憾悔▶・憾恨▶・憾詞▶・憾事▶・憾惜▶・憾愴▶
[下接語]
恚憾・遺憾・懐憾・旧憾・私憾・肆憾・釈憾・宿憾・素憾・蓄憾・憾・悲憾
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報