悶絶(読み)もんぜつ

精選版 日本国語大辞典 「悶絶」の意味・読み・例文・類語

もん‐ぜつ【悶絶】

〘名〙 もだえ苦しんで気を失うこと。苦しさのあまり気絶すること。
三教指帰(797頃)下「一則懐懼失魂、一則含哀悶絶」
史記抄(1477)七「あまりのいたさに悶絶して、所在を不知そ」 〔梁書‐王僧弁伝〕

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デジタル大辞泉 「悶絶」の意味・読み・例文・類語

もん‐ぜつ【×悶絶】

[名](スル)苦しみもだえて気絶すること。「あまりの苦痛悶絶する」
[類語]気絶失神人事不省喪心無意識前後不覚心神喪失昏睡気が遠くなる目を回す気を失う

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普及版 字通 「悶絶」の読み・字形・画数・意味

【悶絶】もんぜつ

苦しんで気を失う。〔梁書、王僧弁伝〕世大いに怒り、劍を按じ聲を(はげ)まして曰く、(けい)、行くを憚るかと。~世因りて之れを斫(き)り、其の左髀に中(あ)つ。血地に至り、辯、悶す。久之(しばら)くして方(はじめ)て(よみがへ)る。

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