デジタル大辞泉
「形骸」の意味・読み・例文・類語
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けい‐がい【形骸】
〘名〙
① 人や動物のからだ。特に、生命や精神がない、からだ。
ぬけがら。
遺体。
※菅家文草(900頃)六・九日後朝、侍朱雀院、同賦閑居楽秋水「臣今亦追二従緑蘿一之身。彼一時也、此一時也。形骸之外、言語道断焉」
※
平家(13C前)七「
多勢の攻めをまぬかれず、形骸を古岸の苔にさらし、性命を長河の浪に流す」 〔
荘子‐徳充符〕
② 利用されなくなって、もとの形だけが残っているもの。
※
漆胡樽(1950)〈
井上靖〉二「僅かにその形骸のみを横たへてゐる広い乾河道に沿って」
③ (①から転じて、抽象的に)
内容のない、外形だけのもの。
※妾の半生涯(1904)〈
福田英子〉一三「
福田は気の毒がりて、機に触れては勧め誘ひたれど、既に
無形の
娯楽を得たり、復た形骸
(ケイガイ)を要せずと辞
(いな)みて応ぜず」
ぎょう‐がい ギャウ‥【形骸】
〘名〙
※幸若・笈さかし(室町末‐近世初)「
五尺にたらぬきゃうかいをかくしかねたる、
口惜や」
② 内容のない、単なる
形式。けいがい。〔
日葡辞書(1603‐04)〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
普及版 字通
「形骸」の読み・字形・画数・意味
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