引句(読み)ひきく

精選版 日本国語大辞典 「引句」の意味・読み・例文・類語

ひき‐く【引句】

〘名〙
① 他の文の一節や成句などを引用すること。また、その文句。引言(ひきごと)。引用句。
※慶長見聞集(1614)九「『頼朝公治承四年の冬、鎌倉へ打入、先鶴ケ岡の若宮を立給ふ。〈略〉新福寺先大かたにも社を立給ふへし』といふ。かたへなる人云。『それはまた遠き引句なり』」
② 俳諧で、作例や批評などに古人の句を引くこと。また、その句。
平曲で、琵琶に合わせて曲節を正して歌うこと。また、その部分。⇔語り句。〔声曲類纂(1839)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「引句」の意味・読み・例文・類語

ひき‐く【引(き)句】

他の文の一節や俳句などを引用すること。また、その文句や俳句。引用句。
平曲で、節をつけて歌うように語る部分。⇔語り句
[類語](1クオーテーション孫引き引き合い引用運用使用利用活用所用盗用悪用転用流用通用愛用援用応用逆用供用誤用充用試用常用善用適用乱用引証引例引拠引き写し転載掲載登載所載満載連載訳載載せるコピーアンドペースト引き写す使う用いるかす役立てる用立てる利する

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