尾瀬沼(読み)おぜぬま

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「尾瀬沼」の意味・わかりやすい解説

尾瀬沼
おぜぬま

群馬県,福島県,新潟県の3県にまたがる尾瀬ヶ原東部にある湖。湖面標高 1665m。長径 2.2km,短径 1.25km。周囲 6km。最大水深 8.5m。燧ヶ岳 (ひうちがたけ) の火山活動によってできた溶岩堰止湖。イワナ,ヒメマス,ニジマスワカサギなどが生息湖畔にはミズバショウその他の湿原植物の群落があり,湖中植物も豊富で,浮葉植物,沈水植物がみられる。これらの植生から沼はしだいに陸化が進み,湿原への過程にあると推定される。近くに長蔵小屋その他の宿泊施設がある。尾瀬国立公園に属する。

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百科事典マイペディア 「尾瀬沼」の意味・わかりやすい解説

尾瀬沼【おぜぬま】

群馬・福島県境尾瀬東部の湖。標高1662m,面積1.81km2。最深9.5mの中栄養湖。湖北の燧ヶ岳(ひうちがたけ)の溶岩流によるせき止め湖。湖水沼尻川として流出,尾瀬ヶ原を経て只見川に合流。沼の周囲には湿原が発達,高山植物に富み,尾瀬国立公園に属する。2005年11月にラムサール条約登録湿地となる。
→関連項目片品[村]檜枝岐[村]

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精選版 日本国語大辞典 「尾瀬沼」の意味・読み・例文・類語

おぜ‐ぬま をぜ‥【尾瀬沼】

群馬・福島県境にある湖。燧岳(ひうちだけ)の溶岩による堰止湖(せきとめこ)大江川が流入し沼尻川が尾瀬ケ原に流出する。ミズバショウなど湿原性植物の群落や、モウセンゴケなどの池塘(ちとう)がある。標高一六六五メートル。日光国立公園の一部。

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デジタル大辞泉プラス 「尾瀬沼」の解説

尾瀬沼

群馬県と福島県の県境、標高約1660メートルに位置する湖。燧(ひうち)ヶ岳の溶岩流により形成された堰止湖で、面積は約1.81平方キロメートル。周辺は高山植物が数多く見られる尾瀬国立公園の景勝地で、ラムサール条約登録湿地。

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事典・日本の観光資源 「尾瀬沼」の解説

尾瀬沼

(群馬県利根郡片品村)
日本百景指定の観光名所。

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世界大百科事典 第2版 「尾瀬沼」の意味・わかりやすい解説

おぜぬま【尾瀬沼】

群馬県と福島県との県界にある湖。北西にそびえる燧(ひうち)ヶ岳火山の噴出物による堰止湖で,アオモリトドマツを主とする針葉樹林帯の中にあり,湖面標高は1660m前後,面積約1.84km2。湖の北側に大江,浅湖(あさみ),沼尻(ぬしり)などの湖の一部が陸化してできたと思われる湿原が広がる。湖水は北西の沼尻から沼尻川へ流出し,尾瀬ヶ原を経て只見川となる。また南端の三平下から東電導水路によって片品川の支流ナメ沢へ流出しており,東京電力の利水のため年間3mの水位変動がある。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「尾瀬沼」の意味・わかりやすい解説

尾瀬沼
おぜぬま

尾瀬

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