片品[村](読み)かたしな

百科事典マイペディア 「片品[村]」の意味・わかりやすい解説

片品[村]【かたしな】

群馬県北東端,利根郡の村。福島・栃木・新潟の各県に接し,白根山・至仏山・武尊(ほたか)山など著名な山々に囲まれ,片品川源流となっている。北部尾瀬ヶ原は国内最大の高層湿原としてあまりにも有名で,特別天然記念物に指定されているほか,尾瀬沼燧ヶ岳(ひうちがたけ)は多くの登山者を集めている。豊かな自然に恵まれ,白根山周辺が日光国立公園に,尾瀬周辺が尾瀬国立公園に属する。国道120号が片品川沿いから東部の金精(こんせい)峠を経て栃木県日光市へ通じ,国道401号の車道終点・大清水は尾瀬周辺をめぐる登山基地として知られる。積雪も多く,丸沼や武尊山麓にはスキー場が開設され,点在する温泉も含めて観光業が盛んである。391.76km2。4904人(2010)。

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