大田植え(読み)おおたうえ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「大田植え」の意味・わかりやすい解説

大田植え
おおたうえ

日本の稲作行事の一つ。村の旧家や本家筋の家の田,または神田田植えには,村中の者が総出で協力し 1日で終えるのが例であり,その日は田の神をまつり,にぎやかに田唄をうたいはやし存分に飲食するものであった。特に広島県,岡山県,島根県,鳥取県やその隣接地帯では,花田植とか囃子田などといい,早乙女たちが花笠晴れ着を着け,ウシにも着飾らせ,あぜで鉦や太鼓を打ち鳴らし,田唄をうたいながら,にぎやかに田植えを行なう。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android