斎食(読み)サイジキ

デジタル大辞泉 「斎食」の意味・読み・例文・類語

さい‐じき【斎食】

仏語。正しい時間にとる食事正午の食事。
法要など仏事のときに出す食事。

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精選版 日本国語大辞典 「斎食」の意味・読み・例文・類語

さい‐じき【斎食】

〘名〙
① 仏語。正しいきめられた時にとる食事。正午の食事。在家でも、特に八斎戒をまもる斎日には、正午を過ぎてからは食事をしない。
※続日本紀‐神護景雲二年(768)二月庚辰「結廬墓側、毎日斎食」
正法眼蔵随聞記(1235‐38)三「僧は斎食等を調し食することなかれ」
② 法要その他の仏事のおり、供せられる食事。
正倉院文書‐天平宝字五年(761)二月二三日・三嶋百兄解「右以去年二月廿七日、百兄男死亡、欲為斎食、請暇日如前、今注事状、謹解」

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普及版 字通 「斎食」の読み・字形・画数・意味

【斎食】さいしよく

法会の食事。

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世界大百科事典(旧版)内の斎食の言及

【斎会】より

…仏教では,僧尼を集めて斎食(さいじき)(午前中の食事)を供する法会をいう。もともとインドでは,貴賤僧俗を区別せずに斎食を布施して,大きな法会を営むことが多く,これをパンチャ・パリシャドPañca‐pariṣadと称し,中国では無遮会(むしやえ)と訳されていた。…

※「斎食」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」