堅苦(読み)かたくるしい

精選版 日本国語大辞典 「堅苦」の意味・読み・例文・類語

かた‐くるし・い【堅苦】

〘形口〙 かたくるし 〘形シク〙 (「かたぐるしい」とも)
態度人柄などが、きまじめで厳格すぎる感じである。形式ばっていて、うちとけない。
洒落本・交代盤栄記(1754)「此御かた生れ付すこやかにして気しつかたくるしきやうに見へ給へども」
文字文章話し方考え方などにやわらかみが乏しく、親しめない感じである。
日本開化小史(1877‐82)〈田口卯吉〉四「彼のかたぐるしき漢文の体は」
かたくるし‐げ
〘形動〙
かたくるし‐さ
〘名〙

かた‐くろし・い【堅苦】

〘形口〙 かたくろし 〘形シク〙 =かたくるしい(堅苦)
浄瑠璃・鎌田兵衛名所盃(1711頃)名所屏風「舅殿のお心ざし互の身祝ひ、お盃頂戴せんと云ければ、はてかたくろしい、それでは酒は飲まれず」

かたっ‐くるし・い【堅苦】

〘形口〙 「かたくるしい(堅苦)」の変化した語。
人情本・英対暖語(1838)三「余り素人の様だと言てへが、お屋敷の堅っくるしいのが失(うせ)ねへから」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

普及版 字通 「堅苦」の読み・字形・画数・意味

【堅苦】けんく

刻苦

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