デジタル大辞泉
「取分」の意味・読み・例文・類語
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とり‐わ・ける【取分】
〘他カ下一〙 とりわ・く 〘他カ下二〙
① 他と異なるものとして区別する。また、特別なものとする。
※
史記抄(1477)
一四「臓と腑とをなにととりわくるぞとなれば」
※俳諧・類船集(1676)土「
飲食もすすまぬ時はとりわくるぞ」
とり‐わ・く【取分】
※宇津保(970‐999頃)蔵開上「源宰相などの
あはれにて物し給ふめるもただいまはとりわきたる事もなかめり」
とり‐わけ【取分】
〘副〙 (
動詞「とりわける(取分)」の
連用形から)
同類のものの中で、あるものが特に取り立てられるようなさま、目立つさまを表わすことば。特別に。格別に。特に。ことさらに。とりわけて。とりわき。
※
名語記(1275)六「とりわけ、すふさねたる事を、すみにといへる、すみ」
とり‐わき【取分】
※
源氏(1001‐14頃)
桐壺「おろそかなることもぞと、とりわきおほせ事ありて」
とり‐ぶん【取分】
〘名〙 自分の取るべき分。
分配の割り前。とりまえ。わけまえ。〔天正本節用集(1590)〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報