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…秦代,匈奴は秦将蒙恬(もうてん)のために破られ,オルドスをすてて陰山の北にのがれ一時ふるわなかったが,秦末には再びオルドスを回復した。このとき冒頓単于(ぼくとつぜんう)は武略にすぐれ,月氏,東胡,丁零などの遊牧諸民族を攻め破って,モンゴリア全域を支配するにいたった。前200年冒頓は山西省大同の北に王廷を設け,漢の北辺を荒らしたので,漢の高祖はみずから大軍を率いてこれを討ったが勝たず,匈奴騎兵32万のために大同の南東,白登山に包囲されること7日に及んだ。…
…このような〈遊牧帝国〉とも呼びうる強大な国家が,中央アジア史上に華々しい活動を見せた,匈奴,突厥(とつくつ),ウイグル,モンゴル帝国等の諸国家である。 これらの遊牧国家ないし遊牧帝国の君長は,それぞれの国家ないし帝国の形成にあたって,その形成の中核となった特定の一氏族の成員の中から選出され,単于(ぜんう)ないしハーンの称号を名のったが,これらの君長の選出や,外国遠征等の国家の重要事は,その国家の構成メンバーである諸部族の支配者たち,すなわちベグないしノヤンと呼ばれた遊牧貴族たちから成る国会(クリルタイ)の議を経て決定された。すなわち遊牧国家の君長は,彼らが特定の氏族のみから選出されるというところに由来するある種のカリスマ性を具有していたにせよ,十分の統率力をもちあわせぬ場合には,ただちに遊牧貴族らによって交替させられるという意味において,決して絶対的な君主ではなかった。…
…トルコ族やモンゴル族は,その族祖が天から遣わされ(高車,突厥(とつくつ)),天の定命によって生まれた狼であり(モンゴル),また光に感じて生まれた天の子である(モンゴル)と信じていた。そして彼らの王は,匈奴が王たる単于(ぜんう)を撐犂孤塗(とうりこと)単于(撐犂=tngri,孤塗=子,単于=広大)つまり大天子と称していたことに示されるように,天の子であり,シャーマンであると信じられていた。彼らはシャマニズム崇拝者として,天に対する強い尊崇の念を抱いていたために,彼らや彼らの王を天とかかわらせることによって神聖化し権威づけたのである。…
…その後,契丹,モンゴルが遊牧国家から出発し中国の一部または全部を征服し,遼・元という中国的王朝を建てたが,そこではステップの遊牧民族に対する支配のありかたが中国化することはほとんどなかった。 遊牧国家の君主は匈奴,鮮卑などは単于(ぜんう)と称し,柔然あたりから可汗,汗と称したが,王位継承法が不備であったこともあって王族間に王位継承争いが頻発し,これが遊牧国家を分裂に導き短命に終わらせることが多かった。匈奴の南北への分裂,突厥の東西への分裂,モンゴル帝国の元朝と4ハーン国への分裂がその例である。…
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