異説(読み)いせつ

精選版 日本国語大辞典 「異説」の意味・読み・例文・類語

い‐せつ【異説】

〘名〙
① 既に出されている説や一般の通説とは違う説。異論
古今著聞集(1254)六「今度異説を吹きたりけるに、度を失し拍子をあやまりにけり」
太平記(14C後)二五「何れも異説(イセツ)多端なり」 〔月上女経‐下〕
② 怪しげな説。変な説。
徒然草(1331頃)一一六「何事も珍しき事を求め、異説を好むは」 〔晉書‐荀勖伝〕

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デジタル大辞泉 「異説」の意味・読み・例文・類語

い‐せつ【異説】

他の人と違う説。また、世間一般の通説とは異なる説。異論。「異説を立てる」
珍奇な説。変な説。
「君の説も亦或は―に非るなきを保たんや」〈織田訳・花柳春話

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普及版 字通 「異説」の読み・字形・画数・意味

【異説】いせつ

異論。奇説。〔晋書伝〕、議して以爲(おも)へらく、~奇技を去り異を抑ふれば、~則ち官業常りて、人心らざらん。

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