南大門(読み)ナンダイモン

デジタル大辞泉 「南大門」の意味・読み・例文・類語

なん‐だいもん【南大門】

都城仏寺などで、南方に建てられ、中心的な建物に通じる門。ふつう、正門とされる。

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精選版 日本国語大辞典 「南大門」の意味・読み・例文・類語

なん‐だいもん【南大門】

[1] 都城・寺院の南の門のこと。中国では都城や寺院の建物の配置は南面していたため、朝鮮や日本でもそれにならい正門としている。東・西・北の諸門より大きいのを普通とする。
[2] 奈良市の東大寺にある南面の門。五間三戸の二重門。入母屋造。応和年間(九六一‐九六四建造のものを、正治元年(一一九九再建。中国宋代の建築様式大仏様で、左右両脇の運慶・快慶作の金剛力士像とともに国宝

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百科事典マイペディア 「南大門」の意味・わかりやすい解説

南大門【なんだいもん】

韓国,ソウルにある朝鮮王朝時代に築かれた門。1399年,太祖により都を守るための城壁が作られ,そこに設けられた門のうちの1つ。正しくは〈宗礼門〉で,国宝指定の第1号である。花崗岩で作られた下部に支えられた二重楼閣は朝鮮王朝最古の木造建築として知られていたが,2008年放火により木造部分が全焼して失われ,2013年には再建。門の東側一帯は〈南大門市場〉とよばれる繁華街で,食料品や衣料品を扱う露天が軒を連ね,ソウルでも有数規模を誇る市場として知られる。

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歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典 「南大門」の解説

南大門
なんだいもん

歌舞伎浄瑠璃外題
初演
享保1.3(大坂・中村杉山座)

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世界大百科事典(旧版)内の南大門の言及

【ソウル】より

…赤レンガ造りの京城駅や朝鮮銀行,大理石や朝鮮の花コウ岩をふんだんに使った総督府の西洋式の建築物が,在来のソウル市内の朝鮮家屋を威圧するようになった。城内の道路が拡張され,城外に広がった市域の道路網を建設するために,東大門,南大門など一部を除く城壁の大部分が撤去された。南大門外の京城駅(現,ソウル駅)からは北部地方,嶺南(慶尚道)・湖南(全羅道)地方,京城の外港仁川へ鉄道が伸び,東大門外の清涼里駅は嶺東(江原道)・太白地域,元山方面への発着点となった。…

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