有数(読み)ゆうすう

精選版 日本国語大辞典 「有数」の意味・読み・例文・類語

ゆう‐すう イウ‥【有数】

〘名〙 (形動) とりたてて数えあげるほど、おもだっていること。指を折って数えられるほど少数ですぐれていること。また、そのさま。屈指(くっし)
仰臥漫録(1901‐02)〈正岡子規〉一「大きな盛んな句のやうに思ふたので今日迄古今有数の句とばかり信じて居た」 〔漢学師承記汪中

あり‐かず【有数】

〘名〙 人や物事の存在する数。また、生きる年数
※古今(905‐914)賀・三四四「わたつうみのはまのまさごをかぞへつつ君がちとせのありかずにせん〈よみ人しらず〉」

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デジタル大辞泉 「有数」の意味・読み・例文・類語

ゆう‐すう〔イウ‐〕【有数】

[名・形動]取り上げて数えるほどにおもだって有名であること。また、そのさま。屈指。「日本有数な(の)植物園」「世界有数画家
[類語]粒選り粒揃い優れる秀でる偉い優等優秀秀逸錚錚そうそう一廉ひとかど長ずるける良い良好良質優良選抜簡抜抜粋精選厳選特選選り抜き一粒選り選り抜く白羽の矢が立つ

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普及版 字通 「有数」の読み・字形・画数・意味

【有数】ゆう(いう)すう

一定の数。一定の運命。屈指の。また、自然の微妙な道理。〔荘子天道〕輪を(き)ること~徐ならず疾ならざるは、之れを手(体験)に得て、心に應じ(直観)、口言ふこと能はず、數(すう)(自然の理)の其のに存するり。

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