内辺(読み)うちわたり

精選版 日本国語大辞典 「内辺」の意味・読み・例文・類語

うち‐わたり【内辺】

〘名〙
宮中禁中内裏(だいり)大内禁裏
大和(947‐957頃)八一「内わたりの人きたりけるに、『いかにぞ、まゐり給ふや』と問ひければ」
天皇。帝。
※宇津保(970‐999頃)国譲上「行く先たひらかにも侍り、おもふやうにも侍らば、うちわたりの御うしろみは、となんおもうたまふるを」

ない‐へん【内辺】

〘名〙 物の中側の方。内側内面。⇔外辺
解体新書(1774)二「回郭。曲管也。其内辺内聴骨矣」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「内辺」の意味・読み・例文・類語

うち‐わたり【内辺】

内裏だいり。禁裏。宮中。
「―などにて、はかなく見給ひけむ人を」〈紅葉賀
帝。天皇。
「かくつれなきものから、―にも聞こし召して」〈総角

ない‐へん【内辺】

うちがわ。内面。⇔外辺

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android