八雲町(読み)やくもちよう

日本歴史地名大系 「八雲町」の解説

八雲町
やくもちよう

面積:七三五・六〇平方キロ

大正八年(一九一九)一月山越やまこし郡八雲村が町制を施行して成立。渡島支庁の北東部に位置し、東は内浦湾に面している。北は長万部おしやまんべ町、南東茅部かやべもり町と接し、山間部は北から檜山支庁瀬棚せたな今金いまかね町・北檜山町、同支庁爾志にし熊石くまいし町・乙部おとべ町、同支庁檜山郡厚沢部あつさぶ町と接する。内陸部は山地で、太櫓ふとろ(一〇五三・四メートル)岩子いわこ(八〇一・六メートル)雄鉾おぼこ(九九九・三メートル)沖沢おきざわ(九五一・六メートル)突符とつぷ(八四九・七メートル)などが境界線上にそびえる。河川は町内最大の遊楽部ゆうらつぷ川がトワルベツ川・セイヨウベツ川・なまり川・砂蘭部さらんべ川などを源流として内浦湾に向かって東流し、ほかにロクツ川・シラリカ川・山崎やまさき川・ハシノシベツ川・奥津内おくつない川・酒屋さかや川・野田追のだおい川・落部おとしべ川などが流れる。

八雲町
やくもちよう

2005年10月1日:山越郡八雲町、爾志郡熊石町が合併し、二海郡八雲町となる
【八雲町】北海道:渡島支庁
【熊石町】北海道:檜山支庁

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「八雲町」の意味・わかりやすい解説

八雲〔町〕
やくも

北海道西部渡島半島の北部に位置する町。西部が日本海に,東部が内浦湾に面する。 1919年町制。 1957年落部村を編入。 2005年熊石町と合体。 1878年尾張藩主徳川慶勝が家臣を移住させてから発達。遊楽部川 (ゆうらっぷがわ) 下流域で酪農が行なわれ,町営乳牛育成牧場がある。ジャガイモなどの畑作も行なわれる。水産業はホタテガイやイカ,スケトウダラ,カレイなどの沿岸漁業が発達。日本海側ではアワビ養殖が盛ん。漁船建造,衣料品製造などの軽工業のほか製材,床板などの林産加工も行なわれる。銀婚湯温泉,上の湯温泉,桜野温泉,八雲温泉,見市温泉,平田内温泉などの温泉がある。北海道コタン温泉遺跡出土品は国の重要文化財に指定。西部の鮎川海岸一帯は檜山道立自然公園に属する。内浦湾沿岸を JR函館本線と国道5号線が,日本海沿岸を国道 229号線が通り,277号線が町の中央部を横断する。面積 956.08km2。人口 1万5826(2020)。

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