八色原(読み)やいろがはら

日本歴史地名大系 「八色原」の解説

八色原
やいろがはら

魚野うおの川右岸と支流水無みずなし川の下流域一帯、総面積約三七一六ヘクタールの水田。北は北魚沼郡小出こいで町の伊米いめさき地区にまたがる。地質は本来洪積層に属するが、水無川の氾濫によって砂礫の層が上積みされ、表土が薄く、近年まで未開地となっていた。森林・灌木地・草地湿地・磧などの部分があり、植生も多様。地名は、秋季高所より俯瞰すれば各種の色彩が入交じってみえることによる。「新編会津風土記」には「魚沼川の東にあり、東西一里南北二里、瘠薄の地にて沙石多く、田圃を墾発し難く曠平の芝原なり、二十余区の村落に分ち属す、水無川原中を西に流る」と記す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の八色原の言及

【大和[町]】より

…魚野川東岸の大崎は八海山の登山口にあたり,大前(おおさき)神社は火渡祭でも知られる。水無川の扇状地八色原(やいろつぱら)では1965年から国営の開拓事業が始められ,78年完成,機械化農業が行われている。豪雪地帯ではあるが交通路の整備により,電気器具などの中小工場の進出もめざましい。…

※「八色原」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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