元老院[ロシア](読み)げんろういん[ロシア](英語表記)senat

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「元老院[ロシア]」の意味・わかりやすい解説

元老院[ロシア]
げんろういん[ロシア]
senat

ピョートル1世 (大帝)が設置した国政の最高機関ピョートル外征による不在中の臨時政府として,1711年2月,従来貴族会議に代るものとして,9人から成る元老院をつくった。これにより貴族会議は消滅。ピョートルの全国家機構改革の際には,恒久的な最高の行政司法機関に改組され,その権限はきわめて大きなものとなった。その後,機能,権限は次第に変っていくが,上級裁判所などの機能は,十月革命によって廃止されるまで保持された。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android