普及版 字通 「債(漢字)」の読み・字形・画数・意味
債
常用漢字 13画
[字訓] かり・かけ
[説文解字]
[字形] 形声
声符は責(せき)。責の初形は、賦貢を納入することをという。金文にはのほかの字があり、「多」のように用いる。債はその納入義務をいう字で、負債の意に用いる。〔説文新附〕八上に「なり」とし、責の亦声とする。
[訓義]
1. かり、おいめ、負債。
2. かけ、かし、債権。
3. 責と通用することがある。責は債の初文。
[古辞書の訓]
〔新字鏡〕債 毛乃乃加比(もののかひ)、、於保須(おほす) 〔字鏡集〕債 ツヒユ・モノノカヒ・オセコト・ウルハシ・ウゴク・セタム・カカム・ナツマシ・ヤトフ・ハタル・オホス・トモシ・モトム・セム
[語系]
債・責tzhekは同声。責はもと賦貢義務をいう。のち一般の貸借関係に移して、債という。
[熟語]
債家▶・債権▶・債主▶・債食▶・債人▶・債責▶・債銭▶・債台▶・債負▶・債務▶・債利▶・債累▶
[下接語]
外債・起債・義債・戯債・旧債・公債・国債・残債・市債・私債・詩債・社債・酒債・収債・宿債・償債・前債・息債・内債・負債・薬債・理債
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報