余燼(読み)よじん

精選版 日本国語大辞典 「余燼」の意味・読み・例文・類語

よ‐じん【余燼】

〘名〙 燃え残り。燃えさし。燼余。また、敗残兵卒や、事件などの一応落着したあとになお残るもの、また影響などをたとえていう。
田氏家集(892頃)中・後漢書竟宴各詠史得蔡邕「冢樹連柯依篤孝、呉桐余燼遇知音
※いさなとり(1891)〈幸田露伴〉八二「怒火炎上し去って余燼(ヨジン)もやうやく滅えんとするに臨みては」 〔春秋左伝‐成公二年〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「余燼」の意味・読み・例文・類語

よ‐じん【余×燼】

火事などの、燃え残っている火。燃えさし。「戦火余燼がまだ消えやらぬ街」
事件などの一段落したあとに、なお残っているもの。また、その影響。「怒りの余燼がくすぶる」
[類語]燃え殻燃えさし燃え残り灰燼燃え滓吸い殻火山灰藁灰灰神楽死の灰

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「余燼」の読み・字形・画数・意味

【余燼】よじん

焼け残り。

字通「余」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android