何個(読み)ナンコ

デジタル大辞泉 「何個」の意味・読み・例文・類語

なん‐こ【何個/何箇】

どれほどの個数。いくつ。個数が不明であるときに用いる。「あと―必要ですか」
《「なんご」とも》遊戯の一。碁石や細かく折った杉ばしなどを、手の中に握って差し出し、持っている数を当てさせるもの。
江戸時代一文銭手のひらに握り、その数を当てさせるばくち

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「何個」の意味・読み・例文・類語

なん‐こ【何個・何箇】

  1. 〘 名詞 〙
  2. はっきりしない個数を表わす。どれほどの個数。いくつ。いくら。
    1. [初出の実例]「一個八十銭の西瓜で十銭の切身何個と胸算用して」(出典:夫婦善哉(1940)〈織田作之助〉)
  3. ( 「なんご」とも ) 遊戯の一つ。両人が対座して、細かく折った杉箸や碁石、小石などをいくつか握って差し出し、相手にその数を当てさせたり、双方の合計を当てあったりするもの。なんごう。
    1. [初出の実例]「囲碁・双六・軟語等有興遊」(出典看聞御記‐永享七年(1435)三月七日)
  4. 江戸時代、一文銭を手に握って、数を当てさせる博打(ばくち)
    1. [初出の実例]「通話に猜一猜(さいいさい)とよぶ時はなんこをせよと也」(出典:随筆独寝(1724頃)下)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android