伊喜末八幡神社(読み)いぎすえはちまんじんじや

日本歴史地名大系 「伊喜末八幡神社」の解説

伊喜末八幡神社
いぎすえはちまんじんじや

[現在地名]土庄町伊喜末

伊喜末海岸の小丘、八幡山上に鎮座祭神は誉田別尊・息長足姫尊・仲姫尊。縁起に応和二年(九六二)創建とあるが、鎌倉時代であろう。天正五年(一五七七)伊喜末村元地頭家の高橋伊豆守存孝・同苗弥右衛門尉が願主となって再建したと伝える。近世、伊喜末村は淵崎ふちざき郷の枝村であったにもかかわらず、氏子小部こべ村、福田ふくだ(現内海町)を除く小海おみ郷村民であった。一〇月一三日の秋祭は、当社由緒書(社蔵)に「大祭日御旅所神饌は甘酒・豆飯の二饌にて、斎女数人、別当より頭上に戴き旅所に至る。社司これを奉献す。而してこれが奉仕に細則あり」とあり、神輿三体は伊喜末一、七浦(小江・長浜・滝宮・馬越・屋形崎・見目・小海)一、大部おおべ一とされている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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