小豆郡(読み)しようずぐん

日本歴史地名大系 「小豆郡」の解説

小豆郡
しようずぐん

面積:一七〇・八二平方キロ
土庄とのしよう町・内海うちのみ町・池田いけだ

明治一一年(一八七八)の郡区町村編制法により成立した郡。それまで小豆島とよばれていた県東北部の小豆島本島島など二〇余の島嶼をもって郡域とする。北・西部は備讃海峡を隔てて岡山県と、南部は高松市・大川郡と、東部播磨灘に面して兵庫県淡路あわじ島と相対する。本島の中央やや北寄りに脊梁山脈嶮岨けんそ山系のほしじよう(八一六・七メートル)神懸かんかけ(六七一・一メートル)四方指しほうざし(御前ヶ丸岳、七七七メートル)などの連山東西に延び、西部の皇踏おうと(青門山、三九三・八メートル)とともに島を南と北に画する。南部には東から大角おおかど鼻・田浦たのうら半島・三都みと半島が突出して海岸線は長く、坂手さかて湾・内海湾・池田湾など天然の良港を形成する。北部海岸線は比較的平板である。河川は南部に別当べつとう(延長三・九六六キロ)安田大やすだおお(延長三・二〇キロ)伝法でんぼう(延長一一・二八キロ)などがあるが幅員は二〇メートル前後で水量は少ない。気候は温暖・寡雨の典型的瀬戸内式気候である。

寛永三年(一六二六)以降、全島は九郷に分けられ、各郷はそれぞれ数村から十数村の枝村を擁していたが、明治一三年、各枝村が独立、また草加部本くさかべほん村を構成していた三村(下村・上村・片城)も独立して四四の村が成立した。明治二三年の町村制施行により、再び合併して一六ヵ村に集約された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報