精選版 日本国語大辞典 「中次・中継」の意味・読み・例文・類語
なか‐つぎ【中次・中継】
〘名〙
[一] 中途でつなぎ合わせること。また、そのもの。
※雑俳・唐子おどり(1704‐16頃)「中継のきせるで馬士を見違」
※御伽草子・酒茶論(古典文庫所収)(室町末)「茶具の体を見わたせば、からのかたつき、大なつめ、やらう、大かい、中つぎに」
③ 二つの間をつなぐこと。また、そのもの。「中継ぎのピッチャー」
※落語・明烏(1892)〈三代目春風亭柳枝〉「御稲荷様まで往(い)くには途中で中次(ナカツギ)を為被為(しなさ)るだらう」
[二] 両者の間に立って取次ぎ、仲介をするもの。
① 二者の間に立って取り次ぐこと。また、その人。とりつぎ。
※歌舞伎・当龝八幡祭(1810)三幕「わしゃア質屋の手代、ぜけん中次(ナカツギ)ではあるまいし」
② 家督相続者が幼いことなどで、他の人が一時代わって相続すること。また、その人。
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