精選版 日本国語大辞典 「名義」の意味・読み・例文・類語
めい‐ぎ【名義】
〘名〙
① 表立った名前。表面上・形式上の名称。「個人名義」のように用いて、「形式上…の名称を用いる」の意を表わすことがある。名号。
※文明論之概略(1875)〈福沢諭吉〉一「此説は唯外形の名義に拘泥して事実を察せざるものなり」
② 名に応じて立てる義理。名分(めいぶん)。〔日誌必用御布令字引(1868)〕
※近世紀聞(1875‐81)〈染崎延房〉一一「名義(メイギ)を失せじと恁(かく)は使節を送りたりしに」 〔史記‐張敖伝〕
③ 表向きの理由。名目。
※仏国政典(1873)〈大井憲太郎訳〉三「贈遺、売渡、遺嘱等の名義に因りて水源を用ふるの権を得たる時は」
④ ⇒みょうぎ(名義)
みょう‐ぎ ミャウ‥【名義】
〘名〙 名と義。名前と意味。〔教行信証(1224)〕
※名語記(1275)二「梵字の名義を流通して」
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