下麻生湊(読み)しもあそうみなと

日本歴史地名大系 「下麻生湊」の解説

下麻生湊
しもあそうみなと

[現在地名]川辺町下麻生

飛騨川右岸、現在の飛騨川橋より下の広くなった所にあり、その少し上流に綱場があった。現在はダムのため水没している。「濃州徇行記」によると、下麻生湊より上流は激湍多く、所々に岩石が水中にそばだち、筏・船ともに往来することができない。この湊からは川幅広く平流となるので、材木をためて筏を組むにはよい所で、船もこれより下へは往来することができる。飛騨国、郡上ぐじよう郡、苗木なえぎ領より伐り出した材木は、飛水ひすい峡を一本ずつ流れ下してこの湊で筏に組む。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android