ピーコック(英語表記)Thomas Love Peacock

デジタル大辞泉 「ピーコック」の意味・読み・例文・類語

ピーコック(peacock)

孔雀くじゃく」に同じ。

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精選版 日本国語大辞典 「ピーコック」の意味・読み・例文・類語

ピーコック

〘名〙 (peacock) 孔雀(くじゃく)。〔舶来語便覧(1912)〕

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改訂新版 世界大百科事典 「ピーコック」の意味・わかりやすい解説

ピーコック
Thomas Love Peacock
生没年:1785-1866

イギリスの小説家ロンドン商人の家に生まれた。詩人シェリー親交を結んだがロマン主義の思想にはつねに一定の距離を保ち,懐疑的な詩論《詩の四つの時代》(1820)を書き,それへの反駁(はんばく)である《詩の擁護》(1821)をシェリーが執筆するきっかけをつくった。W.スコット風のロマンティックな冒険小説も書いたが,彼の本領は田舎の屋敷当代の思想傾向を代表する各種の奇人変人が集まり,議論を戦わせるという設定の風刺小説である。《突進屋敷》(1816),《メリンコート》(1817),《悪夢僧院》(1818),《気まぐれ城》(1831),《グリル荘》(1861)などの作品がある。彼自身は懐疑的な自由主義者だったが,プロットらしいプロットのない彼の小説では,議論に決着がつくことはない。知的風刺のためのこの舞台設定は,20世紀のA.ハクスリー,バージニア・ウルフに受け継がれている。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ピーコック」の意味・わかりやすい解説

ピーコック
Peacock, Thomas Love

[生]1785.10.18. ウェイマウス
[没]1866.1.23. ハリフォード
イギリスの小説家,詩人。シェリーの友人,メレディスの岳父。独学古典文学を修め,長年東インド会社に勤務した。小説『ヘッドロング邸』 Headlong Hall (1816) ,『夢魔院』 Nightmare Abbey (18) ,『奇想城』 Crotchet Castle (31) などは,筋らしい筋もなく風変りな人物がくつろぎながら長大な会話を繰広げ,世相や著名な人物を風刺するというもので,ほかに中世的ロマンス重点をおいたものに『メアリアン姫』 Maid Marian (22) ,『エルピンの不幸』 The Misfortunes of Elphin (29) がある。詩論『詩の4つの時代』 The Four Ages of Poetry (1920) は,シェリーが『詩の弁護』を書く動機となったもの。

ピーコック
Peacock, Reginald

[生]1395頃.ウェールズ
[没]1460. ケンブリッジシャー,ソーニイアベー
イギリスの聖職者。「15世紀最大の神学者」と呼ばれ,聖職者を非難するロラード派への反駁文"Repressor of over-much weeting of the clergie" (1455) で有名。その文章は神学的意義のみならず 15世紀英語の模範といわれる。

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百科事典マイペディア 「ピーコック」の意味・わかりやすい解説

ピーコック

英国の小説家,詩人。代表作《夢魔僧院》(1818年)は,シェリーコールリジバイロンを思わせる人物の雑談を風刺的につづったユニークなもの。ほかに詩《シェリーの追憶》(1858年―1862年)など。その特異な作風は近年再評価が進んでいる。

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367日誕生日大事典 「ピーコック」の解説

ピーコック

生年月日:1791年4月9日
イギリスの数学者
1858年没

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