デジタル大辞泉
「ビクトリア島」の意味・読み・例文・類語
ビクトリア‐とう〔‐タウ〕【ビクトリア島】
《Victoria Island》ナイジェリア南西部の都市ラゴスの都心部の一地区。ギニア湾と潟湖の間に位置し、東側が本土に接する。かつては潟湖の南側に位置する島だったが、植民地時代に東側が埋め立てられ、本土と地続きの半島になった。大企業や銀行のビルが立ち並ぶ、金融・ビジネスの中心地。
《Isla Victoria》アルゼンチン南部、リオネグロ州とネウケン州にまたがるナウエルワピ湖にある島。深い針葉樹に覆われ、散策路が整備されている。中央のトロ海岸の洞窟には、先住民の壁画が残っている。
《Victoria Island》カナダ北部、北極海諸島北西部のクイーンエリザベス諸島の島。ヌナブト準州およびノースウエスト準州に属す。高地はカナダ楯状地が残った部分で、低地には氷河湖が多く点在する。本土を臨む南岸の海峡は北西航路の一部にあたる。先住民が居住し、南東部のケンブリッジベイに気象観測所がおかれる。
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ビクトリア島
びくとりあとう
Victoria Island
カナダ北部、ノースウェスト・テリトリーズおよびヌナブート・テリトリーのフランクリン地区にありカナダ北極海諸島の南西端に位置するカナダ第三の大きさの島。面積21.2万平方キロメートル。北西部と南部の一部にカナダ楯状地(たてじょうち)の続きである標高910メートル以下の高地があるが、その他は東部を中心に低地が広がり、氷河湖が多い。北部は礫(れき)質ツンドラ、南部は灌木(かんぼく)・地衣ツンドラ地域である。1826年にJ・フランクリンにより発見された。南のカナダ本土との間の海峡は、北極海のボーフォート海からバフィン湾に至る北西航路の一部にあたる。
[大竹一彦]
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ビクトリア島
ビクトリアとう
Victoria Island
カナダ,ノースウェスト准州とヌナブト准州に属する島。 1838年 T.シンプソンにより発見された。プリンスアルバート湾,ハドリー湾などが湾入し,大部分標高 900m以下の丘陵から成り,北部をシエラー山脈が東西に走る。気温は平均-32~-29℃と厳寒で,少数のイヌイット (エスキモー) が居住している。南東部のケンブリッジベイにはアメリカ合衆国,カナダの気象観測所がある。面積 21万 2200km2。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報