本土(読み)ほんど

精選版 日本国語大辞典 「本土」の意味・読み・例文・類語

ほん‐ど【本土】

〘名〙
① その人の生まれそだった国。もといた土地本国。本地。また、そのもの本来の土地。
※続日本紀‐養老四年(720)三月己巳「庶免飢弊、早還本土」 〔後漢書‐献帝紀〕
仏土
※日蓮遺文‐開目抄(1272)「此土は本土となり、十方浄土垂迹穢土となる」
③ その国の主な国土。一国のうちで中心となる国土。離島属国などに対していう。
米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉一「此州の南方は、墨是科(メキシコ)の本土と相対し」
④ 特に、本州をさしていう。
※幼学読本(1887)〈西邨貞〉七「日本国中央に在りて、殆ど其の三分の二を占むる一大嶋を本土又は本嶋と云ふ」

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デジタル大辞泉 「本土」の意味・読み・例文・類語

ほん‐ど【本土】

その国の主な国土。属国・離島などに対していう。
その人の生まれ育った国。本国。「本土に帰還する」
仏土。浄土。
[類語]本国内地

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普及版 字通 「本土」の読み・字形・画数・意味

【本土】ほんど

本国。郷里。〔晋書、穆帝紀〕扶南の竺旃檀(ぢくせんだん)、馴象(じゆんざう)を獻ず。詔して曰く、昔先、殊方異獸の、或いは人の患を爲すを以て、之れを禁ず。今其の未だ至らざるにんで、本土にらしむべしと。

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