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バイオエタノール(読み)ばいおえたのーる(その他表記)bioethanol

翻訳|bioethanol

デジタル大辞泉 「バイオエタノール」の意味・読み・例文・類語

バイオエタノール(bioethanol)

サトウキビトウモロコシ木材古紙などのバイオマス発酵・蒸留させて作ったエタノールエチルアルコール)。燃料として、自動車用に多く使用される。バイオマスエタノール。→アルコール発酵バイオマス燃料バガスカーボンニュートラル
[補説]トウモロコシの果実から得たデンプンを利用して生産されるところから、食用・飼料用のトウモロコシの供給が圧迫され、価格の高騰が見られるようになった。さらに、小麦など他の穀物の生産者がトウモロコシの生産に切り替えることにより、穀物全体の価格が上昇、食肉・牛乳など食品全般の価格にも影響が出ている。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「バイオエタノール」の意味・わかりやすい解説

バイオエタノール
ばいおえたのーる
bioethanol

サトウキビ、トウモロコシ、小麦、テンサイ稲藁(いねわら)、廃木材など植物由来の資源を発酵させて抽出するエタノール。植物は成長段階で光合成により二酸化炭素を取り込んでいるため、植物由来のエタノールを燃焼させても、発生する二酸化炭素は自然界にとって差し引きゼロとみなすことができ、地球温暖化防止に役だつと考えられている。京都議定書では、バイオエタノールを燃焼させても二酸化炭素の排出量はゼロと計算される。しかしバイオエタノールの製造・運搬段階でエネルギーを使うため、必ずしも温暖化防止につながらないとの見解もある。

 バイオエタノールをガソリンに混ぜた環境配慮型燃料、「エタノール・ガソリン混合燃料」として使うのが一般的である。バイオエタノールの主要生産国であるブラジルなどではガソリンに20%以上混ぜて使うよう義務づけられており、欧米でも混合燃料の利用が広まっている。日本では法律で3%まで混ぜることができる。

 バイオエタノールの利用については、大量生産のためにサトウキビなどの栽培地域が広がり、これが森林伐採につながっているとの見方がある。またトウモロコシなど大量の農作物が食用からバイオエタノール原料に転用され、穀物相場高騰の要因になっているとの批判もある。

[編集部]

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