テイ(漢字)

普及版 字通 「テイ(漢字)」の読み・字形・画数・意味


15画

[字音] テイ

[説文解字]
[甲骨文]
[金文]

[字形] 形声
声符は(てい)。の初文。卜文はに作る。〔説文六下に「京兆縣、王の子、友の封ぜられしなり」という。卜辞に王子名で子というものがあり、おそらく州の地を治めたものであろう。州は安陽殷虚以前の故都で、壮大な版築のあとや工房址なども残されている。周の東遷のとき、桓公友が新の地に入り、国に封ぜられた。その地には殷の余裔が多く、の政権との間に、政商分離を約する協定が結ばれた。一種の契約国家であった。

[訓義]
1. 国の名。
2. 重は、ねんごろ、かさなる、しきり。

[古辞書の訓]
名義抄 ネムコロ・シキリ

[語系]
dieng、丁tyengは声近く、重を丁重に作り、丁寧の意に用いる。定dyengも声近く、はもと定を意味する語であった。

[熟語]


7画

[字音] テイ

[説文解字]
[金文]

[字形] 形声
声符は大(だい)。大に(てい)の声がある。〔説文〕六上に「樹の皃なり」とあり、〔詩、唐風、有之杜〕「たる杜り」の〔伝〕に「特(ひと)りなる貌なり」とあって、一本木のさまをいう。〔玉〕に「木の盛んなる皃なり」とあって、茂るさまをいう。

[訓義]
1. 一本立ちの木。
2. 木の茂るさま。
3. 柁(た)と通じ、かじ

[熟語]


16画

[字音] テイ

[説文解字]

[字形] 形声
声符は(てい)。〔説文〕一上に「劍の玉なり」とあり、剣の柄頭の部分の玉飾りをいう。剣を佩びるとき、ここに紐(ひも)を通した。

[訓義]
1. (つば)の部分の玉飾り。
2. また、衛ともいう。衛は剣鼻。
3. また、(てん)ともいう。

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報