ていと(読み)テイト

デジタル大辞泉 「ていと」の意味・読み・例文・類語

てい‐と

[副]室町から江戸初期にかけて用いられた語。「ていど」とも》たしかに。まちがいなく。きっと。
「―し損なはうと思うて、色々案じてあるに」〈虎明狂・武悪

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精選版 日本国語大辞典 「ていと」の意味・読み・例文・類語

てい‐と

〘副〙 (室町時代から江戸初期にかけて用いられた。古くは「ていど」)
動作行為がゆるぎなくたしかなさまを表わす語。たしかに。間違いなく。
※両足院本山谷抄(1500頃)一二「花のさかうとするを寒がていどをさゆるぞ」
耳底記(1602)一「制の詞と云ふは、ていど禁制するなり」
推定判断がゆるがないさまを表わす語。きっと。必ず。
※虎明本狂言・武悪(室町末‐近世初)「てひどしそこなはふと思ふて、色々あんじて有に」

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普及版 字通 「ていと」の読み・字形・画数・意味

杜】ていと

一本立ちのかたなし。〔詩、唐風〕と〔詩、小雅〕とに〔杜〕と題する詩があり、いずれも杜を孤独発想として用いる。〔詩、小雅、杜〕たる杜り 其の(せいせい)たり 王事(や)むこと靡(な)し 我が心傷悲す

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