デジタル大辞泉
「ゼロエミッション」の意味・読み・例文・類語
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ゼロエミッション
Zero Emission
廃棄物をゼロにする試み。国連大学が推進するプロジェクトをベースにして,産業社会における廃棄物の完全再利用システムの実現を目指す。国連大学はビールの醸造かすを利用して魚類の養殖や藻類栽培を行なう,「炭酸ガスや廃棄物を出さないビール醸造」などをテーマに取り上げ,1995年には初の世界会議を東京で開催した。日本でも 1997年,環境事業団がゼロエミッション企業団地の建設に着手したほか,通商産業省も環境調和型の地域システムの構築を目指したモデル事業エコタウンプランを創設した。これに合わせて川崎市や北九州市などいくつかの自治体でゼロエミッション工業団地計画が進められているほか,ゼロエミッション工場づくりを検討中の大企業も目立ってきた。
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ゼロエミッション
生産や廃棄、消費に伴って発生する破棄物をゼロにすることを目的とする運動。国連大学が最初に提唱。日本でもダイオキシン問題が引き金となり、広く一般に注目されるようになった。生分解素材などを使用した環境に配慮したエコプロダクトなどは、その意図に沿った製品と言える。もはや全世界的な基準となりつつあるISOなどを中心に、各国の環境基準は高まる一方で、企業には環境に配慮した積極的な取り組みが求められている。
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ゼロエミッション
ゼロエミッション
zero emission
人間の社会活動や生産活動に伴い排出されてきた廃棄物をゼロにして,循環型社会を構築しようとする構想をいう.固形廃棄物,排水,排気,排熱などの有効利用を目的とし,20世紀の大量生産・大量消費社会から脱却して,資源循環型社会をめざすものである.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報