排水(読み)はいすい

精選版 日本国語大辞典 「排水」の意味・読み・例文・類語

はい‐すい【排水】

〘名〙
① 不用、または有害な水を他所に排除し流しやること。また、その水。
民法(明治二九年)(1896)二一六条「排水又は引水の為めに設けたる工作物
水上に浮かんだ物体が、その水中に没した部分体積に等しい水を他に押しやること。多く艦船にいう。
③ 普通、水孔、排水細胞、排水毛などの排水組織から水分水滴の状態で排出される現象。陸生高等植物および陸生菌類にみられる。

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デジタル大辞泉 「排水」の意味・読み・例文・類語

はい‐すい【排水】

[名](スル)
不用な水を排出すること。「排水孔」
物体が水に浮かんだとき、水中につかった部分と同体積の水を押しのけること。→排水量
[類語]放出排出排気流出続出頻出百出輩出新出初出

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の排水の言及

【水分平衡】より

…また嘔吐,下痢,発熱などは脱水に連なる症状を起こしやすく,乳児では口渇を感じても自分で飲水行動が取れないなどの事情もこれに加わるからである。脱水【大原 孝吉】
[植物]
 植物体の水分の増減は,根からの水の吸収と蒸散や排水guttationによる水の喪失との差による。この差が正となるか負となるかを決める要因は土壌,植物体内および空気それぞれの水ポテンシャル,気孔の開度および植物体内の水の移動に対する抵抗である。…

【農業】より

…(4)自然条件の変動の影響,それに左右されることの大きさ 農業生産とくに作物栽培は,気温の急変,降水量や日照量の多寡やその急変によって,豊凶が支配されることが著しく大きい。自然条件の変動によるこの豊凶の大きな幅は,品種改良や農業技術の進歩,灌漑・排水設備の整備などによって,ある程度まで縮小することはできるが,その変動を完全になくすることはできない。 農業生産の第3の技術的特質は,有機的な生物生産行程と無機的な機械・工学的行程の二つの行程が併存し,両者が結びついて生産が行われることである。…

※「排水」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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