てい‐しょう ‥シャウ【提唱】
〘名〙
※門(1910)〈夏目漱石〉二〇「提唱(テイシャウ)と云ふのが、学校でいふ講義の意味である事さへ、此所へ来て始めて知った」 〔禅苑清規‐二・小参〕
② 事に先立って意義を説き示すこと。主義・主張を説いて呼びかけること。
※宗教哲学骸骨(1892)〈清沢満之〉四「抑因果の理法といひ充理の原則といふは共に前後二項の事実に必然の関係あることを提唱するものなり」
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デジタル大辞泉
「提唱」の意味・読み・例文・類語
てい‐しょう〔‐シヤウ〕【提唱】
[名](スル)
1 意見・主張などを唱え、発表すること。「改革を提唱する」
2 禅宗で、師家が宗旨の要綱を大衆に提示して説法すること。提綱。提要。
[類語]主唱・首唱
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提唱
ていしょう
禅宗で宗旨の大要について説法したり,禅僧の語録を講義することをいう。提要,提綱ともいう。
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世界大百科事典内の提唱の言及
【雲水】より
…座禅をくみ,入室問法(につしつもんぽう)(独参。修行者が1人で師の室中に入って教えを仰ぐこと)し,提唱(宗旨の大要を提起して説くこと)をきき,作務(さむ)(採薪や掃除等の労務)を行い,托鉢(たくはつ)(行乞(ぎようこつ))をする。臨済禅での独参は,雲水が師から公案をもらい,その所解を呈するところであり重視される。…
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