スパークス(英語表記)Sparks, Jared

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「スパークス」の意味・わかりやすい解説

スパークス
Sparks, Jared

[生]1789.5.10. コネティカット,ウィリントン
[没]1866.3.14. マサチューセッツ,ケンブリッジ
アメリカの歴史家,伝記作家,教育家。 1815年ハーバード大学卒業,ボルティモアユニテリアン派の第1独立教会の牧師 (1819~23) を経て,23~30年『北アメリカ・レビュー』誌を経営,編集し,ニューイングランドの文学界に君臨。 B.フランクリン,G.ワシントン,G.モリスらの大冊の『伝記』,『書簡集』,12巻の独立戦争関係の『外交書簡集』 (29~30) ,25巻のアメリカ『伝記文庫』 (34~48) などの編集を通じてアメリカ独立戦争への関心を深め,39~49年ハーバード大学でマクリーン講座を担当し,アメリカ最初の世俗史の教授となった。 49年から4年間ハーバード大学総長。原資料の編集に際し,国益のために不利となる個所を削除したり,建国父祖の書いたものを美化するなど,勝手な操作を加えたため,後世の科学的な歴史研究により,彼の編著の多くは価値を失うにいたった。しかし同時代大衆は,彼を「アメリカ史開祖」「アメリカのプルターク」とたたえ,G.バンクロフト比肩するとした。

スパークス
Sparks

アメリカ合衆国,ネバダ州西部,トラッキー川の岸にある都市リーノー北東に隣接し,おもに住宅都市である。 1903年に開通した大陸横断鉄道分岐点に起源をもち鉄道従業員を主とした町であった。 50年代住宅地化が進んで,人口が急増した。公営賭博,モーテル経営が市の経済を支えている。絨毯の製造,自動車の修理などもいくらか行われる。人口5万 3367 (1990) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android